配信活動やナレーション、歌ってみたなど
どんなジャンルでも「自分の声をちゃんと録りたい」と思ったこと、ありますよね。
そんな“声録り界隈”で長年定番だった Shure SM7B。
数多くの配信者やアーティストが使っているマイクですが、その進化版として登場したのが
今回ご紹介する Shure SM7dBです。
最大の特徴は、
マイク本体にプリアンプを内蔵していること。
つまり、今まで必要だったブースター機材が不要になり、マイク一本でしっかりとした音量とクオリティを確保できるようになりました。
接続もシンプルで、ノイズも少ない。
「難しい設定はしたくないけど、音にはこだわりたい」という人にぴったりの1本です。
- 配信・実況を本気でやりたい人
- ナレーション・ボーカル録音をする人
- 機材の管理をシンプルにしたい人
デザイン・外観

見た目がシンプルでどんなデスク環境にも合わせやすく、マットブラックがとてもかっこいい。
どっしりとした重厚感があり、デスクに置くだけでスタジオ感が出ます。
触ったときの質感も上品で、“プロ機材”らしい存在感があります。
本体の重さは約765gとしっかりしているので、軽めのマイクアームでは支えきれないこともあるかもしれませんが、その分、安定感は抜群です。

背面にはスイッチ類があり、
- ゲインブースト(+18dB / +28dB / OFF)
- EQスイッチ(ハイパス・プレゼンスブースト)
など、マイク側で細かく調整できる仕様です。
内蔵プリアンプ ― これがガチで便利
このマイクを語る上で外せないのが、やはり内蔵プリアンプ。従来モデルのSM7Bでは音が小さく、ブースターが必須でした。
でもSM7dBなら、その必要が一切なし。
マイク自体で+28dBまでブーストできるので、
一般的なオーディオインターフェイスに直挿ししても十分な音量が出ます。
ノイズがめちゃくちゃ少ない所もポイントです。
音量を上げても「サー」というノイズ音がほとんど聞こえず、視聴者も安心です。
また、接続まわりがシンプルになるだけでなく、録音の安定感も格段に上がりました。
音質 ― “自分の声がちゃんと前に出る”感覚
録ってみて一番驚くのは、声の立体感です。
中低域の厚みがしっかりありながら、高域も自然に抜け、
まるでスタジオで録ったような、まとまりのある音になります。
- ゲーム配信・実況 →声がしっかり前に出る
- ボーカル録音 → 息づかいまでクリアに拾う
- ナレーション → 言葉がはっきり伝わる
特に声質を活かしたいシーンでは、編集なしでも十分使えるレベルです。
操作性・使用感
マイク背面のスイッチで音のキャラを手軽に変えられるのが嬉しいポイント。
設定項目 | 説明 |
---|---|
ハイパスフィルター | 低音をカットしてすっきりした音 |
プレゼンスブースト | 高域を持ち上げて明るく抜ける音 |
ゲインブースト | +18dB / +28dBで音量を調整可能 |
録音ソフトやEQを触らなくても、
マイク側で音を整えられるのが本当に便利です。
ガジェットに詳しくない人でも、“いい音”がすぐ作れます。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
ノイズが少なくクリアな音質 デザイン・質感が高く高級感がある | 外部ブースター不要でシンプル接続オーディオインターフェース必須 | 重量があり、マイクアームはしっかりしたもの必須
メリットとデメリット比較表
Shure SM7dBのメリットとして、
プリアンプが内蔵されており、ブースタなどの外部デバイスが不要になる一方で、パソコン直挿しはできず、オーディオインターフェースが必須となります。
相性の良いオーディオインターフェース
SM7dBはブースター不要なので、
「ノイズが少ない中堅クラスのインターフェース」を選べば十分に性能を発揮できます。
Focusrite Scarlett 2i2(第4世代)
定番中の定番。
透明感のある音で、ノイズも非常に少ない。
シンプルな操作性と安定したドライバーで、配信からボーカル録音まで万能です。
Universal Audio Volt 2
やや暖かみのある音質が特徴。
内蔵の「Vintageモード」で、声にほんのりアナログ感を足す事ができます。
歌やナレーションなど“声の表情”を大事にしたい人に向いているデバイスです。
MOTU M2 / M4
音のレンジが広く、特に中高域の抜けが優秀。
メーター表示も見やすく、編集作業のしやすさも◎。
SM7dBとの組み合わせではナチュラルかつ繊細な音質が得られます。
- 音のクリアさ → Scarlett 2i2 / MOTU M2
- 声のあたたかみ→ Volt 2
まとめ ― “本気の声”を録るならこの1本
Shure SM7dBは、「プロのような音を簡単に出したい」人に最適なマイクです。
ブースター不要で扱いやすく、ノイズも少ない。
そして何より、録った音がそのまま“作品”として通用するレベルです。
難しい設定なしで、ただ喋るだけでいい音が録れる──それがSM7dBの最大の魅力です。
ガジェット好きにも、配信初心者にも、自信を持っておすすめできる1本です。